仲間どうしで少額を出し合い、お互い助け合うことで成立する「P2P(ピア・ツー・ピア)互助」。長い歴史をもつ相互扶助の仕組みは、ITの進展によりその限界を突破しようとしています。

これまで課題となっていたのが、高齢者、慢性疾患などリスクが高い人が加入できる保険商品が少なかった点です。本来なら一番サポートを必要とする人に対して、どのような保障を提供するのか。中国のアリババ・グループが発表した、慢性病患者が加入可能なP2Pがん保障を取り上げます。


慢性病患者でも加入できるP2Pがん保障

2020年5月、アリババ・グループは「相互宝」シリーズの第3弾として、「慢性病互助プラン」を発表しました。これは、慢性病に罹患していても加入することができ、がんなど悪性腫瘍にかかった場合、給付をうけることができるものです。

相互宝は、アリババ・グループがサービスを利用する会員向けに、重大疾病やがんなどの医療保障を行う互助サービス(「P2P互助」)です。リスクの引き受けは保険会社ではなく会員間で行い、会員が費用を後払い・割り勘で支払うなどの特徴があり、中国では保険商品に分類されていません。

相互宝はこれまで、会員向けに重大疾病扶助プラン(2018年10月)、高齢者向けがんプラン(2019年5月)が発表されており、今回の慢性病互助プランは3つ目の商品となっています(下図)。

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