はじめに

投資妙味があるのはこの2社

こうしたなかで、当経済研究所では、スーパーマーケットなど小売市場への売上高構成比が比較的高い、昭和産業(2004)とヱスビー食品(2805)の2社に注目しています。売上高構成比は、昭和産業が約70%、ヱスビー食品が約80%と推定しています。

この2社は新製品による市場創出と、複数の製品の組み合わせによる提案力での差別化で成功が期待されます。

昭和産業に関しては、小麦粉、植物油、糖質の3つを有することによるソリューション提案力を武器に、これらを混ぜ合わせたプレミックスのシェア拡大が見込まれます。また、米油大手ボーソー油脂、ブドウ糖大手サンエイ糖化との生産効率改善などシナジー効果による収益改善が期待されます。

ヱスビー食品に関しては、不採算の岩手工場譲渡による調理済み食品子会社の収益改善、調理メニューの多様化による香辛調味料とスパイス&ハーブの販売拡大が収益に寄与すると考えています。

3 家庭用の油脂・調味料需要拡大の恩恵が期待される有望銘柄

<文:企業調査部 吉田正夫>

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