はじめに

65歳以降に必要な老後生活費を算出する方法

老後に必要な資金の目安は下記の式で概算を算出できます。

月の収入(年金等)―月の支出(住居費・食費など生活費)
= 月々の足りない金額

月々の足りない金額×12カ月+年間の予備費(旅行・趣味など)
= 年間の足りない金額

年間の足りない金額×生きる年数+特別支出(介護・リフォームなど)
= 老後に必要な資金の目安額

ご相談者の場合で当てはめてみましょう。今回、月の支出に関しては、まず住宅ローンを別枠にして考えてみます。保険については、65歳までに払い終わるのが月々2万円ほどありますので、それを差し引いています。

月の収入(年金等)22万―月の支出(住居費・食費など生活費)20万
=月々の余剰金額2万

月々の余剰金額2万×12カ月―年間の予備費(旅行・趣味など)50万
=年間の足りない金額26万

年間の足りない金額26万×生きる年数25年+特別支出(介護・リフォームなど)500万
+住宅ローン残債870万(65歳時点概算)
=老後に必要な資金の目安額 2020万

65歳以降に必要な資金の目安としては、大体2020万円程度ということが分かりました。
では、現状のままの生活でそれが準備出来るかについてみていきましょう。

年間いくら貯めればいいのか計算してみる

年間いくら貯蓄が出来れば、貯蓄目標である2020万を準備出来るでしょうか。60歳以降は働いていたとしても収入が下がる可能性があるので、60歳までの8年間でこの2020万円を最低限準備すると考えます。

老後に必要な資金の目安額2020万―現在の貯蓄総額500万―退職金500万
=60歳までの貯蓄額1020万

60歳までの貯蓄額÷60歳までの期間8年
=年間貯蓄目標127万

60歳までに年間平均127万円貯蓄することができれば、90歳までは生活することが可能です。年間の予備費やリフォームなどの特別支出も組み込んでいますので、最低限生活するためには、もう少し抑えられるかもしれません。

現在の年間貯蓄が月々4万+ボーナス80万で、年間128万円の貯蓄ですので、ちょうど今ぐらいの生活を続けて行けば、リタイア後も同じ生活感を継続することが出来そうです。

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