はじめに

可能性2「国際ワン切り詐欺」

もうひとつの可能性として電話をかけさせることで、高額な電話料金を発生させようとすることも考えられます。
国際ワン切り電話をご存じでしょうか?

私のところにも、4月に+1 650の局番で、アメリカ合衆国から着信がありました。折り返してしまうと、海外につながり、自動音声を延々に聞かされて、高額な請求を受けます。この背後には、悪質な海外電話会社がおり、世界じゅうに電話をかけて、相手からの折り返しの電話を待ち、高額な通話代金を取るわけです。

以前に、番組でかけた電話会社はアフリカにあり、30秒で180円でしたので、3分ほどの通話で1000円を超えました。これを全世界に住む人たちの1%が折り返せば、詐欺業者は十分に儲かるのです。これと同じ構図が今回の謎の種の送付にあるような気がしています。

しかも、この電話番号の寿命は極めて短いと思います。国内被害の多い、ハガキやSMSの架空請求詐欺でも、ネット上に電話番号がアップされると、すぐに電話は通じなくなります。おそらく、この電話番号も時間がたつと、すぐに通話不能になると思います。商品が届いてすぐに電話をかける人を狙っている可能性はあるかと思います。

可能性3「個人情報の確認」

3つ目は、個人情報の確認ではないかとも考えます。もし商品を送って戻ってきたら、その住所や電話は生きていない。戻ってこなければ、今も生きている名簿ということになります。現代の詐欺は、名簿をもとにアクションを起こします。摘発された振り込めグループからはいつも大量の名簿が見つかりますが、裏の世界では、こうした住所や氏名、クレジット情報などが付く名簿は高値で売り買いされています。より精密な情報とするために、低コストの種を郵便で送って、住所などを確認して、名簿などを売っている可能性もあるかと思います。

可能性4「ポイント詐欺」

他にも、ひとつ考えられるのは、ポイント詐欺です。
商品が手元に届くと通販サイトなどからポイントが付きますが、そのポイントを騙し取るために、全く知らない人に商品を送り付けることがあります。もちろん、お金を払わなければなりませんが、その際、赤の他人のクレジットカード番号を入力するなどしているかもしれません。お金を引き落とされた人は少額ゆえに気が付かない。実際に商品を送って、ポイントも代金も手に入れる。こんな構図も考えられます。

いずれにしても、謎の種は、「少額を騙し取る」、「名簿の売り買いに使う」といった詐欺が主たる目的であると考えます。種が送られてきた人はすでに名簿が洩れているので、今後の詐欺には要注意ということになります。

種を送ることで、国際的な詐欺師たちが、世界中に金の成る木を生やそうとしているのかもしれません。