はじめに
布団を干して叩くのは正しい?
昔ながらの布団のお手入れといえば、干して取り込むときに布団たたきでバンバンとたたくイメージではないでしょうか。
実はこれはあまりおすすめできない方法なのです。布団たたきでバンバン叩くことによって、布団の中にいるダニが奥へ奥へと逃げていってしまうという点と、布団がちぎれてしまいハウスダストの元にもなりかねないからです。
布団の中のダニは高温にすることで死滅すると言われていますが、生き残ったダニが中に入り込んでしまったり、ダニの死骸が布団の中に残っていては不衛生な状況です。
おすすめなのは掃除機をかけること。掃除機の吸引力があれば布団の中のダニやダニの死骸を吸い取ることが可能です。普段の掃除機のヘッドでは布団を吸い込んでしまってかけづらいので、布団専用のヘッドに付け替えるとやりやすくなります。最近では100円ショップでも布団専用の掃除機ヘッドが売られています。
それでも布団をカラっと乾燥させたい
天気の良い日に布団を干せば、布団をカラっと乾燥させて気持ちよく寝ることができますね。しかし、最近は日中は働いている人も多く、なかなか布団を干せない人のほうが多くいます。また花粉やPM2.5 などの外的要因でも布団が干しづらい状況です。
ここはやはり家電の力に頼るのが良いでしょう。布団乾燥機も良いですが、筆者がおすすめしたいのは除湿器です。除湿器であれば、干すことはほぼ不可能な厚みがあり重たいベッドマットも乾燥させることができるからです。定期的にベッドの横で半日ほど除湿器をかければ安心です。
また除湿器はキャスター付きのものが多いので、他の部屋への移動もラク。湿気がちなクローゼットや靴箱の除湿もできますし、洗濯物の室内干しも乾かすことが可能です。
布団やベッドを除湿器を使って乾燥させ、あとはダニやダニの死骸を取り除くために掃除機をかけるようにすれば通常の寝具のメンテナンスは完了です。
布団の洗濯はどうする?
とはいえ長年使っていれば汚れも溜まってきてしまいます。布団の洗濯はどうするのか。多くのクリーニング店で布団のクリーニングというのも受け付けていますが、値段もそれなりにします。
そこでおすすめなのがコインランドリー。近年布団も洗うことができる大型の洗濯乾燥機を備えつけてあるコインランドリーが増えています。コインランドリーまで布団を運ぶことができれば、あとはコインと洗剤を入れるだけで乾燥までできるので簡単です。水や洗剤を使って洗うと、やはり布団もスッキリしておすすめです。
汗のかく量や働いている時間帯によって、寝具のメンテナンスはやり方も頻度も変わってきますが、人生の3分の1を寝て過ごすと思うと自分にあったやりかたで清潔に保ちたいものですね。