はじめに
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。
1年ほど前に、複数のローンを借り換えて1本の銀行ローンにまとめました。最近、さらに金利が下がる別の銀行ローンの案内があったのですが、1年足らずでの借り換えは問題あるでしょうか? 返済を早めたいので前向きに考えたいところです。
(30代後半 既婚・子供なし 男性)
深野: 住宅ローンのさらなる借り換えについてですが、条件が良いものがあれば何度借り換えを行っても問題はありません。
また借り換えが2年連続となっても問題はありませんので、積極的に借り換えを行っていただければと思います。
乗り換え時の注意
過去にも借り換えをされているので要領はご存知かと思いますが、借り換えに際しての手数料(抵当権の抹消や登記、保証料や印紙代等)を賄うほどの金利差がないとメリットがないことは改めて注意を促しておきます。
返済を早めたいと考えられていると記載されていますので、借り換えによって毎月の返済額が少なくなったとしても、借り換え前の返済額と同額にして返済を早めてはいかがでしょうか。
毎月の返済額を同額にする、言い換えれば、本来は減額となる分を増額すると利息ではなく元本部分に充当されることになります。
結果として、元本を早く返済していくことになりますので、より借り換えの効果は高くなります。
また、毎月の返済額は借り換え前と変わることがないことから、家計の支出額が変わることはないため、家計収支に影響を与えることなく住宅ローンの返済を早めることができます。検討してみてください。