はじめに

SixTONESに続き、嵐と2週連続でCD売上初動は50万枚超

パッケージCDの最初の1週間の売上である初動売上枚数は、景気拡張局面では50万枚を超える傾向があります。不要不急の商品を買う余裕があることがわかります。

例えば、人気グループの嵐のCD売上が初めて50万枚を超えたのは、リーマンショックの景気後退が終わり、景気の谷となった2009年3月に発売された「Believe/曇りのち、快晴」です。前年の2008年に「One Love」「truth/風の向こうへ」「Beautiful days」などのCDを発売し、初の5大ドームツアーを行った嵐でしたが、2008年中は初動売上が50万枚に届かない状況でした。

1 嵐 シングル初動売上ランキング BEST10

今年6月10日にリリースしたKing & Princeの「Mazy Night」は初動51万枚と50万枚超景気判断の分岐点である50万枚超となり6月が景気拡張局面に入ったことを示唆しました。

7月22日発売のSixTONES「NAVIGATOR」が62万枚、7月29日発売の嵐「カイト」が91万枚と初動50万枚超となりました。通常版にカップリング曲として、昨年11月の『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』で披露された奉祝曲「Journey to Harmony」も収録されています。

活動休止まで残り5カ月を切った嵐ですが、初のミリオン達成となるかが注目されます。

JRAは無観客レースでも売得金前年比+0.5%まで戻す

JRA(中央競馬会)の今年の売得金・年初からの累計金額の前年比は2月23日まではプラスの伸び率でした。マイナスに転じたのは2月29日から無観客レースとなった3月1日までの週です。そこから入場者は週を追うごとにマイナス幅を拡大し、8月9日の週の累計で前年比▲76.8%になりました。売得金はインターネット投票(ごく一部が電話)でしか馬券が購入できなくなったため、当初は減少傾向で5月3日の週までの累計で▲6.2%まで悪化しました。

しかし、そこから改善し、8月9日までの週の累計では前年比+0.5%まで戻しました。コロナ禍で無観客レースを強いられる環境下でも、インターネット投票の増加で売上を持ち直してきたという、景気の底堅さが感じられる数字と言えるでしょう。

JRAは8月9日に新型コロナウイルス感染拡大防止のため、8月15日から9月6日まで引き続き無観客でレースを開催することを発表しました。なお、現在は馬券の発売については、電話、インターネット投票のほか、一部のウインズ、パークウインズ、J-PLACEにて制限付きで発売、払い戻しを行っているということです。

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