はじめに
2020年から小学校では3年生から英語がスタートしました。5年生からは英語が「科目」として成績がつくことなり、学習指導要領上では、2021年から中学での英語の授業は原則英語で行うこととなっています。
そのため、「少しでも早く英語を学ばせておきたい」というご家庭が増えています。今回は未就園児向けの英語リトミックレッスンや、幼児・小学生の英語教室を主宰し、5歳の娘に「おうち英語」を実践している立場から、費用をおさえて自宅で実践できる英語教育のノウハウをお伝えしたいと思います。
幼児向け英語教室は大盛況
私が教室を始めた5年ほど前は、未就園児が英語を学べる教室は周辺にほとんどありませんでした。しかし、今では大手英語教室や保育園でも未就園児向けクラスが開催されており、インターナショナル保育園やプリスクールも大盛況です。
周辺の多くの幼稚園、保育園でも英語のレッスンがある所が多く、保護者の方が幼稚園・保育園選びの際に注目するポイントになっています。当教室に参加される方々も、年々熱心な保護者が増えていると感じます。
レッスンだけでは話せるようにならない、という現実
早くから英語に触れさせる保護者の方の多くが、「子どもには英語を話せるようになってほしい」とおっしゃいます。しかし、いくら早く英語を学び始めたとしても、残念ながら月数回のグループレッスンだけで子どもが英語を話し始めることはないでしょう。
我が家も長女は1歳半から3歳になるまで週一回、私の教室ではないスクールに通っていましたが、先生と自由に意思疎通できるレベルで英語が喋れるようになった子どもは、残念ながら娘以外にはいませんでした。
一般的に、英語を話せるようになるのに必要と言われている学習時間は2000時間(諸説あります)。週1回45分のレッスンだけでは、その後の学校での学習時間を加味しても成人までに達成できません。
そこで、インターナショナル保育園やプリスクールを選択される方も多くいらっしゃいます。しかし、そうした方が卒園間近におっしゃるのは、「小学校で日本語での学習についていけるかが心配」「卒園してからどうやって英語を維持していけばいいのかが分からない」というご意見です。また、こうしたスクールへの通園は少なくない費用がかかります。
もちろん保護者のそうした悩みには各学校、教室で様々な工夫がされていますし、幼保無償化の対象施設であれば費用は軽減されるようになりました。かつてよりも利用しやすくなっているのは間違いありませんが、悩みが消えないのが現実のようです。