はじめに

ハードル高めでも、キャッシュの出やすい投資法

ですが、もっとキャッシュの出やすい物件の仕入れ先はないものでしょうか? 実は、まったくの初心者にはオススメできないものの、今後注目すべき物件の仕入れ先があります。それは「競売」です。競売とは、債権回収を目的に裁判所を通じて、不動産を「セリ」に出すことを指します。

景気の良いときの競売の特徴は、出る物件数が少なく、良い物件も少ないこと。しかし、景気が落ち込む時期は、物件数が急激に増え、良い物件も多くみられるようになります。そのため今後、良い競売物件が増加してくることが見込まれます。

以前は、競売といえば業者の独壇場と言われていましたが、法改正が行われて以降、個人投資家の実需による入札も多い時代となってきました。競売物件でも融資が使える銀行もあるので、以前のように自己資金のみでしか購入できない時代でもありません。

でも、競売といっても具体的にどういうことをすれば良いのかさっぱり見当もつかない、という方も多いでしょう。そういう方は、「BIT 不動産競売物件情報サイト」、「981.jp」の2つのサイトを使って、次の3つのステップを踏むと良いでしょう。

(1)めぼしい物件を探す。
(2)期限内に入札する。
(3)結果を待つ。

物件選びにしても入札価格を決めるにあたっても、複雑な要素を考慮しないといけないため、コツとノウハウが必要です。通常の不動産投資に比べたら、ハードルが高い面はあります。

しかし、競売についてきちんと学び、よい物件を取得できたら、キャッシュが残りやすい投資法であるのもまた事実。コロナによる不景気が見込まる時代、現役大家の方も、サラリーマン大家を目指す方も、物件購入の選択肢の1つに加えてみると良いかもしれません。

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