はじめに

「こだわり支出」が家計を圧迫 

他の支出を見ると、食費をはじめ、被服費、交際費、娯楽費、嗜好品代などが高いように感じます。何かこだわっている支出はないでしょうか。所得に関係なく、食費が高いご家庭は、食材にこだわっている傾向があります。たくさん食べるというケースもありますが、「産地直送」「国内〇〇産」などにこだわる人が多いのです。食は健康にも密接していますし、考え方にもよるので一方的によくないと言えるものではありませんが、家計を圧迫してまでの支出額となるとやはり行き過ぎと言えます。

また、人に会うから購入するという洋服なども、見栄えを良くしたいからとブランド品ばかりにしたり、人との交流とを大切にしたいがために、高額な飲食店に行く機会を増やしたり。少し品が良さそう、ステイタスが高いなどと思われるものに支出しがちであれば要注意です。前述したように、今の自分に本当に「必要か?」を考えてお金を使っていかなければ、お金を残すことができないでしょう。

自分なりの基準を持って、貯金に取り組む

また、相談者さんは自分を向上させるためにお金を使っている一方で、会社の立て替え経費が未精算だったり、ゲーム課金が多かったりしています。もしかすると、多少ルーズでもいいでしょ……と怠慢さを許している自分もあるのではないでしょうか。もちろん完璧主義を目指す必要もありません。ただ、自分なりのルールがなく、緩くなってもいいやと惰性でやってしまい、区切りなくぼんやりと進んではいけないと思うのです。自分で無理なく続けられるような範囲を見据えるようにして取り組んでいただきたいところです。

周囲や溢れている情報に振り回されすぎず、自分がよいと思うことを選んでいければ、この先貯金ができていくことでしょう。また、価値観がしっかりしてくると、仕事にも良い影響も出ることでしょう。まずは今までの自分を振り返り、今後の進め方を見つけていきましょう。

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