はじめに

がん保険はどうすればいいの?

がんの罹患率をみるとやはり65歳以降急激に上昇します。年齢が上がれば、がんの罹患率も上がりますね。

では、がんのリスクについて考えてみましょう。がんの治療費というのは、健康保険があるので3割負担です。高額療養費制度も同じように使えます。つまりがんの医療費というのは普通の病気と同じで自己負担はそれほど多くありません。先進医療の場合を考えるとたしかに自己負担額が大きくなりますが、実際にはほとんどの治療は健康保険内です。ですので、先進医療を利用する機会は、ほとんどありません。

がん保険の役割というのは、治療費のためではなく、がんの治療によって働けなくなった時の生活費の補塡という意味合いが強いのです。

定年後は、働かないとしたら、働けなくなるリスクは小さいです。とはいってもがんの宣告は精神的にもショックですし、長期に渡っての治療の可能性があるので、経済的な負担が出ることがあります。その場合には、がん保険で備えてもいいと思います。しかし、がん保険は、終身払いの終身保険というタイプが多いので、80歳、90歳になってまでも契約を続ける必要はありません。解約する時期を考えておきましょう。

介護保険はどうすればいいの?

要介護の発生率は、加齢とともに高まっていきます。80〜84歳では27.8%で、85歳以上では60.0%です(生命保険文化センターのHPより)。介護にかかる費用は、損保ジャパンの調べでは、総額800万円ぐらいの自己負担があると言われています。

ですから、介護に対する備えはある程度必要になります。しかし、要介護になるか元気なまま一生を終えることができるのかは、誰にもわかりません。そう考えると、基本は貯蓄で備えておくことが一番いいのです。貯蓄で備えておけば、いざという時に介護に使えるし、介護にならなければ老後資金や子どもたちに残す資産にも使えるからです。

もし、ある程度の貯えがない場合には、保険で備えるのも一つの方法です。掛け捨ての介護保険でいいので検討してみてはいかがでしょうか。

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