はじめに
老後生活で不安なことは何でしょうか?
メットライフ生命の「老後を変える全国47都道府県大調査」(2019年)によると、1位が「お金」、2位が「健康」、3位が「認知症」です。しかし、定年後にもっとも最初に訪れて、まいったなと思うことは、「孤独」「生きがい」なのです。
それまで、決まっていたローテーションが崩れて、仕事に行く必要が無くなり、とにかく時間を持て余してしまうことなのです。「人生100年時代」と言われています。定年後には20〜30年という長い時間が待っています。何かしら目標を持っていないと「孤独」で面白みのない人生を送ることになってしまいます。
今回は、私の父の話を例にとりながら、「生きがい」について、一緒に考えていきましょう。
仕事していた時の時間よりも定年後の自由な時間の方が長い!
定年後になぜ「生きがい」がもっとも大事なのでしょうか?そんなに時間を持て余すというのは、どのくらいの時間があるのでしょうか?定年後の時間は、20歳から65歳までの45年間の自由に使えた時間よりも遙かに長い時間を持つことになるのです。
20歳から60歳までの45年間は、会社で働いています。仕事で拘束されているが8時間とします。そして年間250日働いたとすると、8時間×250日×45年=9万時間です。
では、定年後は1日の自由な時間は14時間だとして、それが365日あります。60歳からの平均余命は約20年です。14時間×365日×20年=10万2200時間です。
45年間働いていた時間よりも長いのが定年後の自由時間といってもいいでしょう。この定年後を余生なんて思うのは、大きな間違いです。
ぼーっとして過ごすのは、もったいないですし、10万時間をぼーっと過ごすというのは、なかなか耐えがたいものがあるでしょう。定年後は、「第2の人生」と言える時間が残ってます。そこには「生きがい」を見つけないと、本当に「孤独な人生」になってしまいます。