はじめに
効率性だけでなく、様々な立場の人への徹底した配慮も
ここまで見て、実に合理的である反面、「こんなに便利だと、人間この先どうなるんだろう」「便利すぎて人間が退化するんじゃないか」と心配にもなりました。しかし、斬新なのはスマート機能だけではありません。近年叫ばれているSDGsなどにも通ずる、様々な立場の人への配慮も取り入れた設備も充実しています。
例えば、オフィスタワーの2階には、祈祷室が設けられています。空港などでもよく見かけますが、このようなオフィス、商業ビルでは珍しいもの。祈り、祈祷、黙祷、思索などのために、あらゆる宗教・思想の人が自由に使うことができます。
さらに、今っぽいのが、同じ階に設けられた「オールジェンダートイレ」です。海外では特に増えているタイプで、性別に関係なく使用できます。特に性同一性障害などの人は、男女どちらのトイレを使うべきか悩むことも多いといい、少しずつ広まっている形式です。もちろん、性別ごとに分られた一般的なトイレや、小さなお子さん連れの方や身体障害者の方が利用される多目的トイレもあります。
施設内に飲食店など21店舗が営業をスタート
14日には、コンビニのローソンを含む21店の店舗が開業しました。レストラン、カフェ、ラーメン店、酒場などもあり、「東京ポートシティ竹芝」と直接の関わりがない人でも利用することが可能です。
ふんだんに取り入れられたスマート機能、そして様々な人々への配慮を細部にわたって実現した「東京ポートシティ竹芝」。行ってみると、私たちが暮らす未来のカタチがそこにあるかもしれません。