はじめに
フェラーリの4人乗りオープンスポーツカー、ポルトフィーノM
日産フェアレディZプロトタイプがお披露目された、まさに同じ日に魅力的なオープンカーがフェラーリから発表されました。地中海を臨むイタリアの高級リゾート地にちなんだ車名、「ポルトフィーノ」に「M」の文字が与えられたモデルです。実はフェラーリの法則として、パフォーマンスを押し上げ、進化を遂げたモデルに “M”、つまり“Modificata(モディファイ)”の頭文字が与えられます。フルモデルチェンジまでではありませんが、大きく改良モデルを示しているのです。日本流に言えばマイナーチェンジと言うことになるかもしれません。
ポルトフィーノは2017年に登場し、今回はそれの改良版というか進化モデルです。最大の注目点はMの文字が付いていますからパフォーマンスアップです。従来モデルより最高出力が20ps向上し、620馬力となったことでしょう。より強力になった3855ccのV型8気筒ガソリンツインターボですが、さらに強力になったわけです。これに合わせてトランスミッションは7速ATから8速ATへと改良されています。この8速ATの導入と、トランスミッションの効率アップによって、もちろん市街地や高速道路での燃料消費量が大幅に減少しているようです。
620馬力に8速ATと、そしてRaceモードを含む5ポジションのマネッティーノ(ステアリングに組み込まれた運転モードスイッチ)で走行モードを選択できるようになっています。パフォーマンスを見てみると0-100 km/hが 3.45 秒、0-200 km/hが 9.8 秒、最高速度は320 km/hです。よりスポーティに、よりエコロジーに、その走りの魅力はさらに進化しているはずです。
この他にも10.25インチのインフォテインメントディスプレイを採用し、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応するなど、インテリア細部の変更点があります。こちらも正式な販売価格と発売時期はアナウンスされませんでした。後輪駆動のスポーツカー本来のカッコ良さにオープンカーという魅力をトッピングしたエレガントな王道スポーツカー。もちろん自分では購入できませんが、また楽しみなフェラーリが1台、登場してくれました。