はじめに
長女中学2年生、二女小学3年生の例
ある家庭の保護者の方が、小学3年生の子どもを連れて「お金のしつけ」に関する講演を聴きにきてくれていました。おこづかいの話や、わが家のエピソードなどをお伝えしたのですが、おかあさんといっしょに来てくれていた小学3年生の子どもがおこづかい制度にとても乗り気ですぐにやりたいと話していたと伺いました。
この家庭には、中学2年生のお姉さんがおり、そのお姉さんもおこづかいをもらっているとのこと。
しかし、おこづかいをもらえるようになったのが中学1年生からだったので、下のお子さんが小学3年生からおこづかいをはじめることに、不公平に感じているといいます。
上のお姉さんにしてみたら、自分だって小学3年生からおこづかいをもらいたかった…と思ったでしょう。もしかすると、上の子どもにとって「うちのおこづかいは中学生になってからだ」と理解していたのかもしれません。
さらにこの上のお姉さんからは、「本来なら自分がもらえるはずだった小学3年生からのおこづかいの分を欲しい!」という要望があがったそうです。その気持ちはわからなくもありません。
わが家流の教育方針を伝えることから
下の子どもはやる気満々。しかし、下の子がおこづかいをはじめるとしたら、上の子から不公平だというクレームがあがる。
先ほどもお話したように、この家庭においても、お子さんのそれぞれの成長や特性にあったおこづかいの金額とやりくりの範囲であればいいと思っています。
そのためには、親は子どもたちに、「わが家ではおこづかいを通じてお金の教育をしていきたい」という宣誓をしなければなりません。その時期は上の子が小学生のうちではなかったことは親としても残念に思っていると素直な想いを伝えてみてもいいでしょう。