はじめに

昭和時代の3度の海外旅行ブーム

―当初は「高嶺の花」だった海外旅行ですが、いつからブームになっていったのでしょうか

黒永:旅行業界では、今日までに3つのブームがあったと言われています。第1次ブームは、前述の1965年。高額でなかなか手を出せない海外旅行でしたが、多くの日本人が海外に憧れを強く抱いた時代です。

そして、第2次ブームは1971年頃です。1969年に、団体客に大幅な割引を行う「バルク運賃」が航空券に導入されました。また、1970年にはジャンボジェット機が羽田・ホノルル(ハワイ)間に就航。この2つが相まって海外旅行が多くの人にとって現実的になり始めた時代です。

さらに、第3次ブームは、1987年頃です。1986年頃から円高が進行し、好景気だったこともあり、日本政府が海外旅行者数1000万人を目指す「テンミリオン計画」を打ち出しました。この時代からさらに多くの日本人が海外へ旅立つようになりました。

今でもハワイが根強い人気を誇るワケ

―各ブーム期で、特に人気があった渡航先はありますか?

長尾:第1次ブームはヨーロッパですね。日本の制度は、例えば議会制度はイギリス、法律はフランスというようにヨーロッパから輸入されたものが多く、当時ヨーロッパへの憧れはとても強かったようです。

しかし、羽田・ホノルル間のジャンボジェット機の就航以降は、圧倒的にハワイが人気になりました。特に第2次ブームの際、当社では「海外旅行=ハワイ」というほどでした。ご存知の通りハワイは、海外旅行が多様化した今であっても、根強い人気を保っています。

そして第3次ブーム以降は、ハワイも人気方面ではありましたが、加えてアジアやミクロネシアにも人気が広がりました。

黒永:以降、旅行業界は多少の波はありながらも、緩やかに右肩上がりを続けてきたのですが、今回の新型コロナウイルスの件で、この半年は全く動けていないという状況です。

jalpac_04第2次ブームとなった頃のジャルパックの広告

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