はじめに

資産形成プランの一例を提案

老後に備える資産形成プラン例をお伝えします。

・iDeCo:月1万2,000円
・預貯金(自動積立定期など):月2万円
・つみたてNISA:月3万3,000円
・その他保険などの手段:月2万円
 
 合計 8万5,000円

これらを19年間積立て続けると、元本だけで1,938万円となります。iDeCoやつみたてNISAで購入した投資信託の運用実績によってはもう少し高い金額にもなるかも知れません。

外貨建て年金保険の保険料が11万円とした場合、上記との差額は25,000円となります。前述した奨学金返済に充てる分の貯金として普通預金に貯めておくと良いですね。そして完済後もそのまま貯金を続け、資産を増やしましょう。

病気への不安に備えるには預貯金と保険を活用

病気になった場合にかかる医療費は預貯金を使いますが、貯蓄額が心もとないと、治療の選択が狭まる可能性があり不安ですね。まずはしっかり貯め、不足しそうな分を民間の医療保険を活用して備えましょう。

医療費の目安として「高額療養費制度」を使った場合の自己負担額があげられます。この制度を使うと、どんなに医療費がかかっても一定額以上のお金が戻ります。たとえばひと月に窓口で20万円支払ったとしても実質負担額は最大でも月8万円台(※標準報酬月額28万円~50万円の場合)。さらにお勤め先に「付加給付」があれば、さらに還付を受けられますので調べてみましょう。

しかし高額療養費制度は、健康保険の対象となる治療にかかったお金が対象なので、保険がきかない治療や差額ベッド代、入院時の食事代、交通費といった自己負担は生じます。こうした自己負担に備えるために、ガン家系とのことで、ガンだけを保障するガン保険への加入を検討しても良いでしょう。

ガンと診断されたら一時金を受け取ることができるタイプが、色々かかる自己負担分にお金を使えるのでおすすめ。保険料は会社によって異なりますが、終身保障で毎月2,000円~3,500円くらい、10年の保険期間であれば1,000円台で入れるところもありますよ。

老後に向けて、色々な手段を組み合わせて、コツコツ貯蓄、そして投資を続けていきましょう。そしてなにより健康で働き続けられる自分でいることが、一番の老後対策なので、たまの浪費で心もスッキリして幸せになれるのであれば、私は良いと思います。お金を使うことに罪悪感は持たずに、なによりご自身を大切にして、楽しく資産形成をしていって下さいね。

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