はじめに

ビール離れに待ったをかける限定品

ビール大手も通常のビールだけを販売しているわけではありません。この時期、各社は秋に限定発売するビールがあります。例えば、キリンホールディングス(2503、東証1部)の出すキリンの「秋味」。通常のキリンラガービールより麦芽が1.3倍入っており、アルコール度数も少し高めの6%となっており豊かな味わいがキャッチフレーズです。

また、サッポロホールディングス(2501、東証1部)の「琥珀エビス」は、普段はお店でしか楽しめないようなビール。宝石のように輝くクリスタル麦芽によって目にも美しい琥珀色の輝き、深いコクとまろやかな味わいを謳っています。

キリンが展開する飲食店向けクラフトビールサービス

キリンの展開する「Tap Marche(タップ・マルシェ)」は、飲食店向けに多品種少量のビールを提供するサービスです。通常業務用のビール樽は小さいものでも7Lのサイズがあります。一方、タップ・マルシェは3Lの容器で2種類か4種類のビールを届けるというサービスです。

お店でのキリンビールの販売数量は減りますが、新サービスによってビール全体の杯数は伸びている様です。クラフトビールは鮮度が重視されます。少量販売は鮮度を維持するにも便利かつ、クラフトビールは1種類のみでは飲み比べを楽しめないので種類が多いこと大事であり、この戦略がヒットしたように思います。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介