はじめに

ついイラッとして暴言を吐いたり、怒りのメッセージを送ったりしたことは、誰にでもあるのではないでしょうか。怒りの感情は、人間関係のトラブルを巻き起こしたり、後になって大きな後悔をしたりするので、取扱注意です。では、「怒り」はどうコントロールしたら、いいのでしょうか? 精神科医の樺沢紫苑さんの著書『ストレスフリー超大全 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』から抜粋して紹介します。


「怒っている自分」に気づく

ファクト1 怒りに気づく
怒ることを「我を失う」と言いますが、怒りによって自分がわからなくなり、理性のコントロールができなくなる状態になります。

大事なのは、「自分は怒っているんだ」という自分の怒りに気づくことです。できれば、「自分はこれから怒りそうだ」「このままいくとキレそうだ」「なんかイライラしてきた」と、「怒りの兆候」を先に認識することができれば、怒りをコントロールすることができます。

「怒り」が「暴れ馬」だとすると、「怒りの認識」は「手綱をしっかりと握ること」です。馬が暴れそうだと思ったときに、手綱を握って馬をコントロールします。手綱をちゃんと握っておかないと手から離れてしまい、馬が暴れ振り落とされてしまいます。

To Do1 「自分は怒っている」とつぶやく
それでは、どうすれば怒りに気づけるのでしょうか。

「怒りがこみ上げてきたとき」に、「今、自分は怒っている」と心の中でつぶやけばいいのです。「今、自分は怒っている。今、自分は怒っている。今、自分は怒っている」と、心の中で3 回つぶやいてください。1 人でいるとき、目の前に相手がいないような場合は、声に出すといいでしょう。

「そんなことで?」と思うでしょうが、試しにやってみると、絶大な効果があることがわかります。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介