はじめに
「6秒ルール」と「40秒ルール」
ファクト2 「怒り」の正体を知る
そもそも「怒り」とは何でしょうか。
脳科学的・身体的に「怒り」を分析すると、「怒り」とは、「アドレナリン分泌」と「交感神経の興奮」です。体内の変化で心拍数が上がり、呼吸が浅くなり、頭に血が上り、カッとした状態に陥るのです。
つまり、「アドレナリン」と「交感神経」の2 つをコントロールできれば、怒りは確実に収まります。怒りのコントロールが可能になるのです。
To Do2 「6 秒ルール」で怒りのピークをやり過ごす
アドレナリン分泌のピークは、怒りを発してから「6 秒後」と言われます。つまり、最初の6 秒間をやり過ごせば、その後は徐々に冷静さを取り戻すことができるのが「6 秒ルール」です。
1から6までをゆっくりと頭の中でカウントする。あるいは、目の前に見えている物の名前を6 つ、ゆっくりと順番に、「机、蛍光灯、カレンダー、本棚、冷蔵庫、時計……」というように列挙します。
先ほどの「今、自分は怒っている。今、自分は怒っている。今、自分は怒っている」という言葉を心の中でつぶやいても、6 秒が経過します。