はじめに

あえて入試日程を減らす学校

対して、来年の入試では吉祥女子がこれまでの3回の入試から2回にします。同校の3回目の入試日は4日でしたから、吉祥が入試をしなくなった分、大妻には上位校受験生の落武者がより多く集まることになるでしょう。

2016年入試からは、鷗友学園女子が2日の入試をなくし1,3日だけにしました。吉祥女子の動きも全く同じで、要は前半入試だけにして第一志望者(もしくは第一志望に近い第1.5志望者も含むと言うべきか)の受験にしたいということです。数年前には、本郷が2月1日に入試を新設していますし、これらはいずれも第一志望者にシフトする動きでした。

申し上げるまでもなく、学校にとっては第一志望者が受験生の全てを占めることが理想ですが、それはいわばトップクラスの学校でなければ実現できないことです。なぜなら、入試の世界は偏差値が幅を利かせており序列が明確だからです。

トップクラスに近づくに従って入試日は前半になり、回数は限りなく1回に近づいていくことになります。逆も真なりで、中位校序列から抜け出すためには、それなりに回数を多くして受験機会を作り、上位校の落武者を拾い、しっかり教育して上位校に負けない成果を上げることが前提になります。

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