はじめに
マスク着用も正しく使えていない人も
新型コロナが流行し始めた初期に比べれば、フランスでのマスクの使い方に対する理解も,
ずいぶん進んでいます。しかし、それでも正しく使われていない例を、パリで目にすることがあります。
ときどき出会うのが、くしゃみをするときにマスクを外している人。くしゃみをしたときに、自らの飛沫でマスク内が不快になるからでしょうか。先日も、マスクを取って口を押さえつつクシャミをして、またマスクを着けるという人を列車内で見かけました。
黙っている時はマスクをしていても、喋るときにマスクを顎にずらす人もいます。自分の言葉を相手にはっきり伝えるためだと思われますが、これは年配者に多い印象です。また、道ゆく人を見ていても、マスクは着けていても顎にかけているという人は多いです。
フランス人の7割はマスク着用に賛成
マスク着用義務化について、フランスの人々はどう思っているでしょうか。オドクサ・デンツー・コンサルティング社が8月末に発表した世論調査の結果があります。この調査によると、新型コロナウイルスを防ぐため屋外でのマスク義務化をどう思うかという問いに対し、44%が「完全に好意的」、32%が「どちらかといえば好意的」と回答し、フランス人の7割以上が、現在のマスク義務化に賛成しています。
しかし、手放しで賛成というわけではありません。フランス政府は9月から始まった新学期にあわせて、学校における11歳以上の生徒のマスク着用を義務にしました。保護者は子供たちに日々のマスクに、追加の出費がかかってしまうことに負担を感じているようです。上記の調査によると、生徒のマスク無料化を78%が望んでいるという結果になりました。なお、教員には他の公務員と同じくマスクの支給があります。