はじめに

人の後についていけば「おいしい」思いができるのか?

それでは、すべてが決まった後、動き出した方向にすぐ乗って成功したのかも検証しなければなりません。例えば、「アベノミクス」の始まりとされる2012年暮れの日本の衆議院議員選挙では自民党が圧勝したとき。それまでの民主党から政権与党が変わったタイミングです。また、4年前の米大統領選挙は結果的には上昇の始まりであり、当初の動きに乗った人は正解だったということになります。

ただ、2009年の民主党政権発足時は、2009年8月の総選挙で民主党が圧勝したときが株価は最高値でした。その後はじり安となり、安値で低迷しました。民主党が勝ったからと買い急いだ人は損失となりました。一方で、民主党が勝ったけれど、冷静に相場を見ていた人は、良いタイミングで売ることができました。

いずれにしても、政治的な動きは大衆の心理で煽られやすいということです。ですから、今回の米大統選挙を控えて一喜一憂しそうですが、人の動きに安易についていって右往左往するより、じっくりと「その後」の動きを見て方向を見極めることが正解なのだと思います。

本来は、政権が変わったとしても何がすぐに変わるわけでもありません。先走る必要はないということです。

先走るリスクは大きい

思惑で先走りして失敗するリスクと、乗り遅れてしまうリスクを考えれば、乗り遅れたリスクは比較的容易に挽回が効きます。しかし、先走りしたリスクは取り返し難いというケースが多いのです。ただ、このようなことは相場に携わる人には必ず起こります。先走って失敗した経験を持つ投資家は多いと思います。

実際に、筆者も4年前の米大統領選挙の時は、株価上昇で利益が出るポジションを取り、下落に対するヘッジをかけていました。さらに、下落した段階でさらに下がると思い、ポジションを組み替え、大きな損失を被りました。ただ、その後の上昇の方向はしっかりと見極め、しっかりと取り返しましたが…。