はじめに
安いときに買い、家賃収入を得ながら価格上昇を待つ
――そう考えると、340万円は“安い”ということですね。
はい。今まで購入済みの2件も、300万円に近づいたときに購入して、そのあと景気回復の後に売却しました。しかも、価格が上がるまでの間は家賃収入を得られるので利回りで稼げます。株でいえば、高配当銘柄の株を安値で買って、景気回復までじっくり手元で持っているイメージですね。その間は配当を得られますから。
――なるほど、それで340万円で購入したんですね。
いえいえ、もちろん値切りましたよ(笑)。不動産は提示価格で買ってはダメです。特に今は世の中全体としては悲観的なので、価格交渉しやすい地合と言えます。私の中では300万円が底値ですから、その金額で交渉しました。ただ仲介会社さんもさすがにそこまでは難しい。ということで、最終的には310万円で購入したのです。
そしてこの話にはまだ、続きがあります。
実はその数ヶ月後、面白いことにちょうど隣の部屋が、400万円で売り出されたのです!そのとき、私には神の声が聞こえましたね。「この物件を買いなさい」と(笑)。
――そんなことがあるんですね……。本当に買ったんですか?
はい、買いました。ただし、今の相場、そして私自身が隣室を310万円で買っているという状況を考えると、400万円はちょっと高い印象でした。そして空室ということだったので室内も見せていただいたのですが、ピカピカでとても綺麗な状態でした。これなら400万円の値付けも納得できます。とは言っても、もちろん交渉はしました。
ちなみに、このケースではどうやって値切り交渉したと思います?