はじめに
女性の働き方で実現できるライフプランも変わる
このように、働き方によって一生涯の収入金額は大きく変わります。女性がいくら稼ぐのかによって、日々の生活費にかけるお金だけでなく、「マイホームを買うか買わないか」「子どもを何人産むか」などのライフプランにも影響してきます。
そのため、女性が今後の働き方を考えるときには、1人で悩むのではなく、将来叶えたいライフプランのことも考えながら夫婦でよく話し合って決めたほうがいいと思います。女性の働き方に決まった正解はありませんが、収入に与える影響を理解したうえで、夫婦で納得いくまで話し合った結論であれば、それがその家族にとっての「ベストアンサー」と言えるでしょう。
フルタイム共働き家庭で計画しているとリスクにもなる?
なかでも、現在夫婦ともにフルタイムで働いている共働き家庭は注意が必要です。もしも育児や介護による休職や退職、ボーナスカットや失業などで収入が減ると、とたんに家計が苦しくなることがあるからです。パートナーがすでにめいっぱい働いている状況では、働いて収入を増やすという手段が取れないため、支出を削って家計を立て直すほかありません。
フルタイム共働き家庭ではいつ収入が減っても対応できるように、「働けるうちにたくさん貯金しておく」「住宅ローンなどは片働きになっても返せる金額に抑える」などを意識しておくことが大切です。