はじめに

声をあげれば叶う確率が高まる

しかも、賃金に関して声をあげれば希望が叶う確率が高まることも、分析によって明らかになっています。

日本、アメリカ、中国、いずれの国でも、入社時に賃金について要望した場合、「希望が叶った」が6~7割、「希望より少なかった」が3~4割となっています。

入社時の賃金交渉の結果

賃上げの声をあげたからといって必ずしも希望が叶うとは限りませんが、要望しなければ考慮さえされません。声をあげることは簡単ではありませんが、自身に対する評価や企業の許容範囲を見極めながら、まずは要望してみることが大切といえるでしょう。

「賃上げを求めれば、それが叶う確率が高まる」というのは、一見すると当たり前の主張だと感じるかもしれませんが、決してそうではありません。

前回の記事「日本で30年間も賃金が増えなかったのは誰のせいなのか?」で示したように、日本は賃金が自然に増えていく環境になく、さらに海外のように一般的な個人で賃金について交渉するという風土もありません。

これほどまでに賃上げが難しい日本においても、「個人がきちんと要望すれば、賃上げにつながる」というのは重要な発見だと筆者は考えています。

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