はじめに

STEP1.目標の明確化(ライフイベント表の作成)

まずは、将来やりたい事や夢や経済的目標を整理することです。

今回のご相談でもある「マイホーム購入」や「将来のお子様」、「旅行」「自動車購入」など、将来に世帯で起こり得るライフイベントや、やりたい事などをまずは書き出してみましょう。そして、それを時系列に並べ、ライフイベント表を作成します。もし、将来お子さまが欲しいようでしたら、何年後に一人目とかです。お子様がいる場合は、教育費準備などのタイミングが自動的に決まっていきます。その他、マイホーム購入、旅行や自動車購入のタイミング、リタイアの時期などを書き込んでいくと、今後の生活の流れが見えてくるので、「いつ」「何を」が明確になってきます。まず頭で考えるだけでなく、見える化をしていきましょう。

STEP2.それぞれに掛かる費用の確認

将来の経済的目標が明確になったら、次はそれぞれにいくらくらい掛かるのかを算出していきます。住宅については、まずは住みたいエリアで希望する金額で構いません。自動車なども、まずは欲しい車の金額を書き込んでいきましょう。教育費など、現段階で具体的に分からないようであれば、公立か私立に行かせたいかくらいを考えておいて、その平均的な金額で構いません。

この作業をしていると、「きっと無理だろう」など頭をよぎることもありますが、理想の生活を実現するために今から何が出来るのかを考えることからスタートなので、金額を下げるべきかは、そのあとで大丈夫です。目標が明確になっていれば、その理想を実現することが見えてくるものです。

STEP3.現状の家計・貯蓄の推移などの確認(キャッシュフロー表の作成)

ここまでくると、「いつ」「何の為に」「いくら必要」が見えてきます。次に必要なのは、現状の家計の収支の確認です。どれくらい収入があり、日々の生活で必要なお金の整理と、今後の貯蓄額の推移です。

今回のご相談者は、毎月の貯蓄額が3万円とあるものの、現在の貯蓄総額が0円です。すなわち、単月だと3万円貯められるかもしれませんが、年間を通してみると何かしらには使ってしまっており、貯められていない現実が見えてきます。ボーナスの使い道も確認が必要です。もちろん、細かい項目も重要ですが、将来の経済的目標の達成の為に必要なのは、年間でどれくらい貯めることが出来るのかです。年間を通して、いくら貯蓄額を純増できるのかについて整理してみてください。

ライフイベント表とキャッシュフロー表を重ねると、それぞれの経済的な目標に対して順調に進んでいるのか、このままだと目標を達成できないかが見えてきます。住宅購入なども、今の生活や家賃と比較して大丈夫という判断をしがちですが、先々の生活も見据えた上での購入計画が重要となります。

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