はじめに

誰よりも先に美人を見つけることが大切?

美人投票は自分が美人だと思う人に投票をするものですが、必ず自分が選んだ人が美人コンテストで一番になるということはありません。株式投資も同じで、自分がいくら気に入っても、誰もが良いと思わないと株価は上がらないのです。

さらに言えば、自分が人より早く、安いうちにその株を買わなければなりません。皆が美人だと思う人にいち早く投資をしなければ、儲からないのです。

ただ、つい誰もが美人だと思っている人に投資をしてしまうもの。すでに皆が投資をした後だったということも多く、自分が一番高い値段で買ってしまうこともあります。

逆に、誰も美人だと思っていない場合には株価が安いのです。つまり、自分が安値で買うには、皆が美人ではないと思っている段階で買わなければならないという矛盾が生じるのです。

バフェットはなぜ日本の商社株を買ったのか

美人に例えると難しくなりますが、投資する企業の場合、「将来良くなるだろう」「将来美人になるだろう」という銘柄を見つけることが必要になります。

この夏、ウォーレンバフェットという著名な投資家が日本の商社株を買っていると話題になりましたが。彼は「良い会社が全く評価されないときに買う」のではなく、「悪い会社がかなり売られすぎたときに買う」ということでもなく、「良い会社がそこそこ安くなった時に買う」という手法です。

ですから、少し言葉は悪いかもしれませんが、投資先の企業は「誰もが認める美人なのだけれど、少し今は飽きられている」という企業に投資をするのが良いのではと思います。誰もがいいのはわかっている、美人なのはわかっているという場合には「安く買う」ということができず、「高いけど買ってみる」ということになり、リスクが高くなるからです。

一番の理想は、誰も気がつかない美人を見つけること。私のこれまでの投資で成功した例としては、誰も見向きもしなかったときのエスプール(2471)いう会社が大きく変化しているのにいち早く気づき、安値で買い、株価が10倍になりました。

ワークマン(7564)でもいち早く顧客層の変化に気が付いていたのですが、株価上昇の波に乗れずに買いそびれてしまいました。

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