はじめに

鶏のふくよかな風味と、奥深い出汁、すだち麹酢のハーモニー

昆布だし、鶏肉とも解凍が済んだところで、パックを開けて、改めて鶏肉に注目。ムネ肉、モモ肉とも薄く鶏皮が残されており、食感の楽しさを表現させながら良い出汁が出るよう工夫されています。

↑手前がムネ肉、奥がモモ肉。いずれも一般的な鶏肉とは違う色、艶があります

さっそく「お召し上がり方」にあった通り、野菜類と昆布だし、割り下を鍋に入れ、沸騰しないよう丁寧に火をかけていきます。この時点で昆布だしの上品な香りと野菜の優しい出汁が合わさり、匂いを嗅ぐだけでも体が温まるような気分になります。

鍋の出汁、野菜にしっかり火が通ったところで鶏肉をさらっと入れていただきます。

出汁、野菜に火が通ったところで鶏肉を投入

もも肉は見た目通り、コクのある濃厚な味でした。かと言ってくどいわけではなく、特に野菜類と一緒にいただくと、これまでには味わったことがないような絶妙なハーモニーを生み出してくれました。

一方、ムネ肉はすぐに火が通ってしまうため、固くならないよう意識しないといけませんが、それさえ怠らなければ、程よい弾力と奥深い風味を楽しむことができます。さすが「2万食」の鶏、一般的な鶏肉とは明らかな違いを感じる逸品です。

しかし、鶏肉の美味しさに感動しているだけではいけません。忘れてはいけないのがすだち麹酢の存在です。

↑最初はシンプルに楽しみながら後半ですだち麹酢を投入

投入前に嗅いだすだち麹酢は、柑橘度が薄めでありながらも、奥深い味を静かに主張する印象でしたが、実際に入れてみると、これもおおむね間違っていませんでした。

入れる前までの鶏すきの味は極めてシンプルで贅沢なものでしたが、鍋の後半ですだち麹酢を入れることで、また違った個性を生み出してくれました。