はじめに

地域の診療所で検査が可能に

また、新型コロナ感染症検査ガイドラインにより、今後は地域の診療所が集荷する検体量が増加し、自前で検査できない診療所から検査センターへの依頼が増加することが見込まれます。こうした中で売上高の約半分が診療所向けとなっているビー・エム・エルのサービス拡大につながると考えております。

さらに、今後は全体の検査の中で医療機関での取り扱いシェアが拡大するとみています。地域の診療所のなかでも濃厚接触者を含む発熱患者を積極的に受け入れる医療機関に関しては、自前の検査装置・試薬を導入することが予想されます。

当経済研究所では、医療現場での新型コロナウイルス感染症検査の増加が見込まれる中で栄研化学のLAMP法による遺伝子検査装置・試薬の販売増を予想しています。抗原検査は1時間あたりの処理能力が高い一方で、感度の面では遺伝子検査のほうが優れているため、遺伝子検査が第1選択肢になるとみています。

遺伝子検査ではベックマン・コールターやロシュ・ダイアグノスティックスが大量処理に向いていますが、LAMP法は装置の価格が低く、まとめて処理できる点で中規模以上の病院向けにバランスの良い構成となっています。

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