はじめに
JT株での失敗
江戸時代の米相場の指南書などを見ると、「難平はするべし」というものと「すべきでない」というものがあります。ただ、難平すべきという意見も、難平として追加で買うというよりは、買い場が来て買うべきものがたまたま以前に高値で買い、放置していた銘柄だったという理由です。
実際に私も長い投資経験で、大失敗だったものもありますが、長期保有の場合は案外成功しているケースが多いです。
例えば、日本たばこ産業の株です。この銘柄は配当が非常に多いことで有名なのですが、配当利回りが7%ということで、まず2,200円水準で買ったのですが、どんどん下がってしまい。2,000円を割り込んでしまいました。
そこで一旦反発しそうだったので追加で買ったものの、ついに1,800円まで下落。結局、現在は2,100円台まで戻したことで事なきを得ましたが、一時はヒヤリとしたものです。
ナンピンするならこのやり方で
実際に2,000円で難平をするとしても、1,800円から戻す過程で買うというやり方がベストだったと思います。そうすればおそらく1,900円あたりで買うこともできました。大きな失敗ではないですし、「結果オーライ」ですが、ちょっとした失敗でした。
繰り返しになりますが、難平するならば、安くなったから買うのではなく、追加で買うタイミングだから買う、ということを心掛けた方がいいと思います。そうしないと大失敗につながり、大きな金額を塩漬けにしてしまうか、損失となってしまいます。
まさに、「素寒貧(すかんぴん)」になってしまうのです。