はじめに
フィリピン・ペソ相場の行方がカギ
近年変化が見られるのが為替相場です。フィリピン・ペソ相場は、2013年以降、ほぼ一貫して対ドルで通貨安が続いていましたが、2018年後半に反転しました。さらに世界的な金融緩和によるカネ余りが追い風となり、足元一段とペソ高が進んでいます。
フィリピンでは新型コロナの第2波が収束に向かいつつある中で、政府は徐々に経済活動の再開へとアクセルを踏み始めました。これまでフィリピン投資において「悩みの種」であったペソ安は、中長期的なペソ高トレンドへの転換となるのでしょうか。政府の経済手腕が試されています。
<文:市場情報部 北野ちぐさ>