はじめに

子供の報酬は成人するまでブロックされるフランス

一方、フランスでは16歳未満の子供の労働は禁止。ただしスペクタクル(舞台やテレビ・映画出演など)の場合と、モデルの場合の2つのケースに分けて、非常に厳しい労働協約が存在します。

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例えば子供モデルの労働時間は、生後3カ月から6カ月未満は1日最長1時間、週最長1時間。非常に短時間です。就学児童となる6歳から12歳未満は1日最長3時間(長期休暇中は6時間)、週最長4時間30分(長期休暇中は12時間)などとなり、しかも学校がある期間は日曜日の労働は禁止されています。

日曜日は子供自身の休息のために必要で、また子供が優先すべき学業のためにも日曜日の休息は確保されなければならないという考えが現れています。

報酬については、フランスの場合、子供が成人する18歳まで、全額または90%が貯金供託金庫に預けられます。つまり、子供が18歳になるまで口座がブロックされており、18歳になった時に初めて小切手や銀行振り込みで、子供本人の口座に支払われるという仕組みです。報酬を得た子供が成人するまでは、親はもちろん、子供本人にもお金を自由に使うことはできません。

子供本人に報酬が支払われても、その管理を親が行える日本とは、この点で大きく違っています。

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