はじめに

上々のデザイン

こうして完成した外観のデザインの仕上がりは悪くありません。切れ長の4灯式ヘッドライト(オプション)が印象的なフロントマスクのシャープな表情は、多くのクルマに紛れたとしても自己主張がキッチリと出来るだけの存在感があります。さらにリアのコンビネーションランプの質感やデザイン性の高さが印象的です。ヤリスのコンビネーションランプもかなり質感が高いと思ったのですが、ノートも負けてはいませんでした。

新しい日産エンブレムと4灯式のヘッドランプ(オプション)、さらにグリルが一体となって上質にして印象深いフロントデザインとなっています

試乗後にお話ししたデザイナー氏の話によれば「本当はLEDを採用したかったのですが…」ということでした。当然のことながらコストをかけられないノートはバルブ式のランプとなっていますが、それでも印象的なデザインのお陰でアリアにも通じる上質な印象はしっかりと維持されています。残念ながら、そのデザインも車群の中で見ることがかないませんでしたが、早く街角に置いてみて、実際に走らせ、その存在感を確認したいと思いました。

次にインテリアですが、もっとも印象的なのは7インチのメーターパネルと9インチのナビ類の、2つの大型液晶画面を横に並べたインパネのディスプレイです。1枚のパネルに見えるホンダeほどの一体感とはいいませんが、それでも連続感のあるパネルのレイアウトとデザインは、新鮮さを十分に感じさせてくれます。ここでも上質な印象を受けると同時に、実際に座ってみると視認性もよく、ナビ画面などの操作性も悪くありません。

メーターパネルにはシンプルに必要情報が表示されます

さらに全体として印象深いのは操作スイッチが少ないことです。インパネ周りだけでなく、ブリッジ型といわれるセンターコンソールも実にスッキリとしていて、シンプル。前後にスライドさせるシフトレバーと走行モードのセレクター、そして電磁式のパーキングブレーキにといったシンプルさで、目を移すことなく操作できます。

キャビンは全体的にコンパクトクラスなりのプラスチック感はありますが、こうしたインパネの仕上がりやデザイン性の高さとシンプルな操作系を見ていると、安っぽい感じはほとんどありません。唯一、ドアを開けたとき、ドアの厚みがそれほどでもないことを目にしたときだけは「あぁ、コンパクトカーなんだなぁ」という感じはありましたが、それ以外はクラスをあまり意識することなく快適に過ごすことが出来そうです。

そんなキャビンに身を置き、ホールド感のいいシートに包まれていよいよ走行が始まります。

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