はじめに

静かで快適な走り出し

プッシュ式の起動ボタンを押し、シフトレバーをDに入れます。ここからは少しややこしいので、写真を見てほしいと思います。まずドライブモードには「ECO」、「SPORT」、そして「NORMAL」の3つから選びます。それぞれのモードには、減速力(エネルギーの回生力)の強さによってDレンジと、より回生力の強いBレンジのどちらかを選べるようになっています。

つまり合計6通りあるドライブモードから、自分の好みの走行モードを選んで走ることが出来るのです。そして新型ノートでは起動時のデフォルトの設定はECOモードのDレンジである。

ドライブモードは3つ、さらに各モードで2つの減速力の強弱を選べるため、全部で6つの走行モードがあります。デフォルトの走行モードは「ECOのDレンジ」となります

従来のATの走行でいいというならNORMALですが、これではノートならではの、というか日産自慢の“新世代e-POWER”の走りは味わえません。そこで基本としてはECOモードのままでまずは走りだしました。ゆっくりと加速するとモーターだけで、静かに静かに加速します。そのフィーリングはモーターならではのシームレスな感じで、なんとも平和で静粛性も高く快適です。キックスよりも洗練された印象で、ぜんぜんもたつく感じもありません。

次にアクセルグッと踏み込みます。今度は発電用の1.2Lの直列3気筒ガソリンエンジンが回り出します。旧型はこのエンジン音が甲高く響きましたが、今回はかなりしとやかに仕上げられていて、あまり気になりません。

ボンネットを開けると発電用のエンジンなどがぎっしりと収まっています

さらにいえば、このエンジンが作動するタイミングも、路面からの走行音などに紛れ込ませるようにつねにセンシングしていて、ここぞという時に回すこともできます。もちろんバッテリーの充電量にもよるのですが、このタイミングの良さもエンジン音の存在を希薄にしている一因だと思います。

日産のe-POWERといえばシリーズ方式といわれるハイブリッド車で、エンジンは発電のみに活躍し、タイヤを直接駆動しません。トヨタやホンダのエンジンとモーターが状況に応じてタイヤを駆動するスプリット方式(ストロングハイブリッドとも呼ばれます)のハイブリッドとは違います。日産がシリーズ方式にこだわるのは世界初の量産ピュアEV、リーフで培ってきたモーターだけのシームレスな加速感や減速感に特別なこだわりを持ち、重視しているからです。