はじめに

積水ハウスが取り組む本気の男性育休の完全育休

そしてグランプリの2社目に選ばれたのは、積水ハウス株式会社でした。

同社は2018年9月に独自制度「イクメン休業」を制定。3歳未満の子どもを持つグループ社員に対して育児休業1ヶ月以上の完全取得を推進しています。最初の1ヶ月を有給扱いにし、最大で4回の分割取得が可能です。

その結果、2020年10月現在、対象の男性社員741人全員が1ヶ月以上の育休を取得しました。取得率100%です。

特筆すべきなのは、人事評価に育休取得を反映しないための施策と、「家族ミーティングシート」を配布し、家庭で話し合う機会を求めたところです。申請にはパートナーのコメントと署名が必要になるなど、「夫は育休を取ったけど家事育児をしてくれない」という形ばかりの男性育休に企業側が「NO」を突きつけています。

「弊社は男性育休取得率100%です」というデータを示しながらも、フタを開けてみるとたった数日間の取得しかないケースは珍しくありません。同社は中身が伴った“本気の男性育休”を達成しています。

また、こうした取り組みから得られた気付きを社会に還元すべく、実態調査「イクメン白書」や産官学で男性の育児参画を考える「イクメンフォーラム」を開催。家や家族の幸せを考える住宅メーカーとして、社会全体の“家に帰る”気運を高めた活動も高評価となりました。

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