はじめに

若い男女が結婚に求める傾向

上のグラフは35歳未満の独身の回答を男女で分けていますが、2015年の回答についてさらに、年齢を35歳以上(上のグラフに含まれないグループ)、35歳未満で2分して、男女×年齢区分で4グループにわけて集計しなおし、利点のとらえ方の違いがあるかを見てみたいと思います。

結婚の利点のとらえ方として4グループで大きな差が出ているのが、やはり「自分の子どもや家庭をもてる」です。
35歳未満の女性では2人に1人と他のグループに比べて際立って多くなっており、次に35歳未満の男性で多く、男女ともに35歳以上と未満という年齢差で格差がでる様子がうかがえます。特に35歳以上では、男性よりも女性の選択割合の方が低くなっています。

これらの結果から指摘できることがあるとすれば、35歳未満の男女では「自分の子どもや家庭をもてる」ことが第1位かつ他の選択肢に比べても結婚の利点として高い割合で選ばれていますので、「できれば子どもも欲しいかも」「体力も気力ももうアレだけれど、子作りもできたらいいかな」といった中途半端な姿勢で若い相手への興味を示すことは、(特に女性に対しては)嫌われかねない、門前払いになりかねない、ということです。

実際、30代後半の男性が婚活イベントで出会った20代前半の女性に、自分に気持ちを十分惹きつけてから伝えた方が有利と考えたのかもしれませんが、何度もデートしていい雰囲気になったのちに「子どもはいらないんだけれど」と話して大激怒をかった、という事例もあります。

子どもが欲しい欲しくないに関しては自分の都合はさておき、最初にきちんと話しておくことが特に35歳未満の相手には大切であるといえるでしょう。

次に、年齢にかかわらず男女間ではっきりと差が出たのが「経済的に余裕が持てる」でした。
こう書くと「ほらやっぱり女は金だ!」と叫ぶ声が聞こえてきそうですが、よく図を見てほしいと思います。女性の選択割合は2割です。つまり、利点2択としてあがるほど強く経済的余裕が結婚のメリットと思う女性は、5人に1人程度ということです。35歳未満の女性ではそれよりも上位に、自分の子どもや家庭を持つ、精神的安らぎを得る、親を安心させるが来ています。35歳以上の女性でも順位変動はありますが、同じ3つがより上位に来ています。

世界経済フォーラムでアフリカ諸国並みの男女経済格差が指摘されている日本であるにもかかわらず「経済的に余裕を持てる」がこの程度の選択割合であることの方が、むしろ筆者の目には新鮮に映ったのですが、いかがでしょうか。成婚を目指す男性は、女性に対して「金だ、金が基準に違いない」と思いすぎる(それが言動に出る)ことは、かえって失礼にうけとめられ嫌悪されることも少なくない、ということは注意した方がよいでしょう。

「年収があと100万増えたら婚活します」という大企業のアラサー男性がいましたが、年収が上がる一方で年齢も上がることが、彼にとっていい出会いを招くとは必ずしも限らないことを指摘しておきたいと思います。2018年婚姻統計では、7割の初婚男性の婚姻届けが32歳までに、8割の初婚男性の婚姻届が35歳までに出されています。男性であっても年齢的に出遅れることのダメージは、想像を超えて大きいのです。

ばらつきがみられるものの最後に、「親を安心させたり周囲の期待にこたえられる」があります。

これは男性では年齢にかかわらず2割強で変わらないのですが、女性では年齢ではっきり分かれている様子がみてとれます。35歳未満と35歳以上では選択割合が10ポイントも異なってくるため、アドバイスとしては「女性は後になって親や周囲の期待に応えたくなる、そうせざるを得なくなる気持ちになる可能性が男性より高いので、まだ若いと思ううちに、親とよくよく話し合っておいたほうがよい」だと思います。

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