はじめに
まずは家計管理の基本を取り戻そう
いろいろな問題を抱えていますが、いま直面している問題を解決していくにはまず、家計の赤字をなくすことが重要です。赤字がなくなれば、ボーナスの使い道の1つが減るのですから、かなりの軌道修正ができます。支出を見直し、削減を検討していきましょう。
ご夫婦二人暮らしなので収入をある程度、自由に使ってきたのでしょう。支出は全体的に多めで、特に食費、日用品代、交際費、娯楽費などが多いと感じます。奨学金の返済負担も、今となっては大きく感じます。
支出は全体的に把握して削減を目指してほしいのですが、どこから手を付けてよいかわからないという場合、固定費の見直しから始めてみましょう。固定費は毎月一定額の支払いが生じる支出です。住宅ローンは組んだばかりでしょうから見直しも意味がないかもしれませんが、通信費、自動車関連費、教育費は、契約内容を見直したり、そもそもそれが必要なのかということ自体から見直しをしてみましょう。生命保険も固定費の一つですが、子どもが生まれると必要な保障がまた異なってきますから、出産後に見直されることでもよいかもしれません。
固定費の次は変動費にメスを
固定費が終わったら変動費の見直しです。今年は新型コロナの影響で変動費が増えているご家庭が多くなっています。外出自粛、テレワーク、感染予防などにより、食費や日用品代、水道光熱費が増えているのです。いつもより1割くらい増えているかな、という状況ならそのままでも良い場合もありますが、ご相談者は家計運営に大きな影響が出ている状況ですから、今までと比較するのではなく、不要な分はカットすると考えて減らしていくことを考えましょう。
今の支出が収入の中に納まることが、これからの家計管理の入口です。ここをしっかりと作り上げていきましょう。