はじめに
東京、埼玉、千葉、神奈川、新潟に22店舗を展開する巨大魚屋、角上魚類。連日多くの人が大挙として同店を訪れており、年間の累計来店者数は全店舗で約1200万人を突破しています。
同社の人気の秘密は、「巨大魚屋・角上魚類の秘密を解く!関東圏の人々が高速道路を使って買いに来るワケとは」「日本海で揚がった魚を9時間後に都内で売る!新潟発の大人気魚屋・角上魚類の秘密」で詳しくお伝えしました。
年間を通して、最も来店者数が増える日……それが大晦日。言うに及ばず、お正月用の魚を買いに来るお客さんが大半で、おせち料理に添えるマグロ、鯛、タコなどがよく売れるそうです。
今回は角上魚類・さいたま中央店の高嶋庸介店長に、「大晦日に買うべきお正月用の魚」をテーマに、お勧めや選び方のコツを聞きました。
角上魚類・さいたま中央店の店長・高嶋庸介さん。学生時代、角上魚類にアルバイトで働き、別業種に就職した後、角上の楽しさが忘れられず社員として舞い戻られたそうです
おせちに添えるべき魚はマグロだけではなかった
―日頃から賑わっている角上魚類ですが、特にお客さんが多く訪れるのが大晦日だそうですね。
高嶋:今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、お正月は自宅で豪勢に過ごされる方が多いのではないかと思っています。今年、角上ではコロナ禍の巣ごもり需要で売り上げが伸長しましたので、年末も昨年以上の売り上げが見込めるのではと思っています。
―なんでも大晦日は通常の営業時間よりも前倒して開店されるようですね。
高嶋:独立型の店舗では朝4時開店などになります。当店はテナントとして入っているので、どうなるかわかりませんが、いずれにしてもお正月用の魚を多く取り揃える予定です。
―やはり人気はマグロやタコなど、おせちに合う魚ですか?
高嶋:こういった単体の魚も人気がありますけど、一番人気はお刺身の盛り合わせ、お寿司などです。普段以上に気合いを入れて鮮度の良いものを、できるだけ安くご提供したいと思っています。
―めでたい場だと、マグロ、鯛などをいただく機会が多いですが、特に冬場にお勧めの魚があれば教えてください。
高嶋:お刺身ならやはりブリです。日本海で獲れるブリは脂が乗っていて、本当においしいです。鍋モノ用だとあんこう、真タラ、助宗タラなどをお勧めします。寒い時期ですし、おせち料理と合わせて、こういった旬の魚を使った鍋をやるのも良いと思います。
お正月料理にも合うブリのお刺身