はじめに

パリの公共トイレのトレンドは「汲み取り式」

ユリトロトワールの不評により、姿を消したかのようにみえる公共男性用小便器ですが、じつは2020年に7月に、パリ市は新たな男性用小便器「ナチュリノワール」を設けました。また女性も使える個室タイプのトイレ「パリゼット」も設置しました。場所は、パリ市内ラ・シャペル駅近くなどです。

ナチュリノワールとパリゼットは、フランス南西部モンペリエの協同組合「エコセック」が開発した製品で、こちらも水を使いません。集めた排泄物は殺菌、発酵させて農地で肥料として利用されます。その簡易さから、ツール・ド・フランスなどの特設会場などでも使われてきました。

4 個室タイプの女性向けユリトロトワール ©️︎ Faltazi

仏パリジャン紙が電子版で報じた、今夏エコセックがパリ市と実施した市内北部スターリングラードでの小便器「ナチュリノワール」の試用結果では、10日間で80リットルの尿を回収できたそうです。これは400人分に相当し、1日あたり30〜40回の利用があるということが分かりました。

環境に負荷をかけず、町中での放尿を減らし、いかに清潔な町にしていくか。トイレを巡るパリ市の格闘は続いています。

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