はじめに

最高値を更新の可能性も

米国の企業業績は、2020年度は大幅減益ですが、2021年度は2割強、22年度は15%程度の増益が見込まれます。2022年におけるS&P500ベースの予想EPSを200ポイント、2021年末の予想PERを20倍として計算されるS&P500のターゲットは4,000ポイントです。

S&P500の値4,000ポイントをベースにNYダウ、ナスダック総合の年末ターゲットを計算すると、それぞれ33,000ドル、13,500ポイントという水準が得られ、想定通りの展開となれば、米国株は引き続き最高値更新の年となるでしょう。

一方で、年明け早々の1月5日は要注意です。この日は、米ジョージア州の上院議員選挙で2議席を争う決選投票が行われます。1議席でも共和党候補が確保すれば上院での共和党過半数が決まります。しかし、2議席とも民主党候補が取ると、大統領と上下両院のすべてを民主党が支配する、いわゆる「トリプル・ブルー」の状態となってしまいます。

こうなると、すでに「ねじれ」を受け入れ、株価に織り込んできたマーケットでは混乱が生じる可能性もあります。年末までの3ヵ月間(10-12月)で相場が堅調に推移した後の翌年1月は、反動安となることが多いのも一つの経験則ですが、そのきっかけとなってしまうのか否かを見極めたいところです。

また、中期的なリスクとして挙げられるのは、やはり米長期金利の上昇でしょう。12月のFOMCで米金融当局は緩和姿勢の継続を改めて強調しましたが、その意に反して長期金利が上昇した場合には、株式市場には相応のネガティブな影響が及ぶとみられます。とりわけ、名目金利からインフレ期待を除いた実質金利の動向には要注意です。