はじめに

株式投資に熱が入ると、普通のサラリーマン投資家の方でも日中の「デイトレード」をやってみようと考える人もいるかもしれません。そういう方にとって「お盆休み」は絶好のチャンスとなるでしょう。

証券会社の職業ディーラーのなかには、「祝日は少ない方がよい」と考える人もいるくらい、デイトレードで稼いでいる人たちにとって株式市場がない祝日はなんともつまらない日になってしまう……という声も聞こえてきます。

もちろん、そうした休日は投資銘柄の選定に使ったり、ゆっくり気分転換したりすることも大切なのですが、「1日にいくら稼ぐか」が勝負という投機家にとっては祝日が少ない方がよいということなのでしょう。


お盆休みはデイトレードのチャンス!?

一般のサラリーマン投資家にとっても、例えばゴールデンウイークには休日ではあるけれど株式市場は休みでないという日もあり、連休中に株式市場が行われていることもあります。

ただ、お正月休みは株式市場は休場になるため、休日を利用してのデイトレードは行うことができません。

その点、これからの「お盆休み」は山の日や土日にかかる日を除けば「立ち合い(株式市場で売買が行われること)」がありますので、休日にゆっくりとデイトレードを行うことができます。

デイトレードは、多分に“投機的”なものですので、少し油断すると大きな損失が発生し、実際には誰もが簡単に利益を出せるものではありません。

しかし、デイトレードする気分で株式相場を見ると、「これは簡単ではない」ということを理解できるという意味で、一度は参加してみるのもよいかと思います。

休むも相場

しかし、毎日利益を出すようなデイトレーダーだからといって、まったく休みを取らないということではありません。いつでも利益が出せるのだから、お盆にはゆっくりと休みたいという人ももちろんいます。

インターネットでの株式取引が主流になってからは、長期休暇もなにもなくなったような感もあり、ずっと取引を行っているという方も多いのですが、以前は機関投資家のファンドマネージャーも“できる人”ほどしっかりと休みを取っているという感じでした。

当時はお盆ということで市場も閑散としていることも多かったのですが、最近ではスマートフォンの普及でいつでもどこでも株式の取引ができるということで、普段は仕事で取引ができない人がお盆休みを利用して取引を行い、逆に出来高が増えるということもありそうです。

ただ、何度も言うようですが、デイトレードでうまくいくためにはアヒルの水かきと同じで、単純に売り買いする時間以外の銘柄選定や売買タイミングの測り方などの勉強も必要です。普段のゆっくりとした投資もままならないということでは、急にデイトレードを始めても損を増やすばかりということになりかねません。

休日のレジャーのような、いわば「パチンコ」に行くようなギャンブル感覚でデイトレードを行っても、お金をただつぎ込むだけの結果になるでしょう。

以前もコラムで書きましたが個人的には、休み時はしっかりと休むことがよいと思います(“休むも投資” 長期休暇を制する者が投資で勝つ理由)。

株式市場に参加する人の顔ぶれが普段と変わるということは、株価もそれまでと違った動きをする可能性も高くなります。そのため、「休む」こともひとつの選択肢であると考えておくとよいでしょう。

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