はじめに
マイクロソフトで学んだ食事方法
この「5%社員」の時間の使い方は、医学的にも理にかなっています。私はマイクロソフトに在籍していた時に「エグゼクティブトレーニング」を受けたのですが、その中に血糖値コントロールというプログラムがありました。
9時から17時の勤務時間内でパフォーマンスを最大化するために、血糖値の変動をできる限り抑えて最高のコンディションに保つためのプログラムです。朝はタンパク質と適度な糖質で体を温め、10時にはリンゴをかじり、お昼は野菜とタンパク質中心にして食後にミネラルウォーターとコーヒーを飲み、パワーが落ちる15時にピーナッツとドライフルーツを食べ……といった感じで行動が決められていました。
朝に集中力を高めて、午後は無理をせず少しずつ調子を上げていく、これが医学的には「最も仕事の効率の上がる行動」なのです。「ワーキングアスリート」とでもいうべきストイックさを求められますが、「5%社員」が朝に創造的な仕事を集中して行い、午後のだれがちな時間にはあえて無理をしないのも、効率性を考えると極めて正しいことなのです。
人の何倍も成果を出すためには、体調管理はもちろん、眠くならないこと、思考が止まる時間に無理をしないことはとても重要なのです。
AI分析でわかった トップ5%社員の習慣 越川 慎司 著