はじめに

老後の資産形成に向いている金融商品は?

もちろん、預貯金や暗号資産、金による運用を完全否定するつもりはありません。預貯金は非常に高い流動性を持つので、いざ現金が必要になった場合に備えて、多少の額は持っておく必要があります。暗号資産も、ひょっとしたら将来、決済手段のひとつとして有力な存在になるかも知れないので、ちょっとした予行演習のつもりで少額を持つのは良いでしょう。

ただ、それらを資産形成、なかでも老後の資産形成の対象に用いるのは避けた方がいいでしょう。よく「老後の資産運用はリスクのない預金か債券で」などと言われますが、それは預金に預けておくだけで年6%くらいの利息が得られた30年も前の考え方であり、超低金利が長期化している現代には通用しません。

老後の資産形成は、長期的に価値を創造し続けると思われる国内外の企業の株式、安定した賃料収入を分配金として投資家に還元してくれるJ-REIT、それらを組み入れた投資信託で、安定した配当金や分配金の実績を維持しているものを選ぶことも大切です。

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