はじめに
毎日1000円ずつ買うと?
例えば、ドルコスト平均法で毎日、日経平均を終値で1,000円ずつ買い続けたとします。東京証券取引所で立ち合いが行われていた日数が252日あるので、総額252,000円を投資したことになります。
そして、21年1月15日の終値で計算すると、合計は317,764円。1月中旬の高値でも買い続けたにも関わらず、投資総額25,200円に対して、65,764円(手数料等のコストは考慮していません。以下同)の利益が出ました。単純な利回り計算で約26%です。
推移をみると、1月の日経平均23,000円台から買い始め、16,000円台まで下落する過程では損失となっています。しかし、安値圏で買い続けることで、5月25日には早くも利益になり始めます。その後も上昇が続いたことで、結果的に利益が増え続けたのです。
年始にまとめて買った場合は
一方、総額252,000円を1月6日に23,204円で投資したとすれば、21年1月15日の終値が28242円なので、21.7%の上昇で57,712円の利益が出ていることになります。しかも、しっかりと利益になり始めたのは、11月の急騰からです。
ドルコスト平均法は当初は1,000円の投資から始まっているのですから、少額でもコツコツと積み立てていくことで、大きな利益になります。しかも、23,000円台から始めたにも関わらず、5月の日経平均が21,000円前後の水準でも利益が出ていたのです。