はじめに

1990年から月1万円買っていると?

たまたま、2020年の相場が3月という早い時期に底値を付け、年末年始が高値だったので、ドルコスト平均法にしても有利に働きました。ドルコスト平均法は安値で売らない限り利益が出る、利益が出るまで待つことができれば必ず利益がでる(当たり前ですが)と考えることもできます。

実際に、現実的な投資として1980年代バブルの最後に投資を始めたケースで検証してみましょう。毎月月末に10,000円ずつ積み立てを行ったケースと、その期間である373か月分の373万円を1990年の1月末に投資したケースを比べてみました。

1990年1月末は、1989年末の日経平均の高値からは大きく下がりましたが、まだまだ現状よりも高い水準である371,885円でした。つまり、その時に投資資金を一気に投入して日経平均を買った場合は、いまだに大きな損失を抱えているのです。

21年1月15日現在の日経平均で計算すると、実に23%程度も安い株価です。373万円の資金も286万円あまりに減り、87万円程度の損失となってしまっています。

ところが、ドルコスト平均法で1990年の月末に毎月1万円ずつ日経平均を買い続け、最後に21年1月15日買ったとすると、投資総額373万円に対して現在は723万円あまりになります。なんと350万円もの利益となっているのです。

安値の時にたくさん買える

もちろん、3万7000円台で買い付けたものは損失となっていますが、安値の7000円台でも買い付けている期間もあります。さらに3万7000円台で買った株数は、7000円台で買い付けた株数の5分の1なので、大きく利益が出ているのです。

また、リーマンショックといわれた暴落の直前から始めても、アベノミクスの最初の上昇ですぐに利益になりました。ここにも、ドルコスト平均法のメリットが如実に示されているのです。

ところが、一気に投資した場合は、買い付け後に一度もプラスになりません。損失も一時期は投資金額の5分の1近くまで減少するので、精神的にもダメージがあったのではないかと推測されます。積み立て投資の場合は、資金が減少した場合でもその割合が少なくて済み、まさにリスクを回避し、失敗しない投資となったのです。