はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、39歳、会社員(産休中)の女性。現在、0歳・3歳・5歳の子育て中の相談者。教育費準備の方法、住宅購入の頭金、投資資金の目安についてのご相談です。FPの三澤恭子氏がお答えします。

・三男の学資保険について
仕組みを作って放ったらかしたい(半年か、一年に1回見直す程度希望)。一括支払いの返礼率の高い学資保険と、ジュニアNISAでの投資信託の併用を考えているが、どうでしょうか?

・中古マンションを購入するべきか?
現在3LDKに住んでいるが、長男が小学校高学年になる頃には専用の子ども部屋を作ってあげたく、広い部屋への引越しを希望。購入する場合、出来れば近所がよく、中古マンションで予算2,000万円・4LDKを探そうかと考えている。その場合、頭金やローンの年数のオススメはありますか?

・株や投資へ回す金額の目安について
元々妻、主人ともに持ち株会で株を持っていたが、主人の転職や、妻の所属会社が買収されるなどで株を全て売却し、現金となった。そのため預貯金の比率が高い。次の確定申告で80万ほど納税予定。

【プロフィール】
・女性、39歳、会社員、既婚
・同居家族について:
 夫(39):材料の研究開発(年収600万円、手取り月収40万円)
 妻:材料開発(6.5時間短時間勤務、2020年10月より産休中。財形、個人年金保険、生命保険、自動車保険を給与天引き後の手取り月収20万)2022年1月より復帰予定、2025年4月以降フルタイム(8時間)に戻る予定
 子ども3人:0歳(新生児)、3歳(保育園2歳児枠)、5歳(年長)
・住居の形態:賃貸
・毎月の世帯の手取り金額:夫40万円、妻20万円
・年間の世帯の手取りボーナス額:妻58万円×2回/年、夫ボーナスなし
・毎月の世帯の支出の目安:35万円

【毎月の支出の内訳】
・住居費:9万円
・食費:6万円
・水道光熱費:3万円
・教育費:3万円
・通信費:2万5,000円
・車両費:1万5,000円
・お小遣い:2万5,000円×2人
・保険料:
【夫】生命保険6,800円/月(掛け捨て)、【夫】終身保険 2万8,000円
【長男】学資保険20万円/年払い(15歳払込み完了。320万になる予定)
【次男】学資保険21万3,000円/年払い(10歳払込み完了。250万になる予定)
【妻】個人年金2万1,000/月(60歳から100万×10年、現時点で約300万払込み済み)
【妻】自動車保険6,400円/月 【妻】財形1万円/月、ボーナス時4万円
【妻】生命保険 7,502円/月
・その他:
【旅行費】7万/回予算×3回/年 だいたい20万ほど
【冠婚葬祭費】5万/年 七五三、初節句など【12月車検予定】【日用品】1万円

【資産状況】
・年間の貯蓄額:250〜300万円/年
・ボーナスからの年間貯蓄額:0円
・現在の貯蓄総額:妻財形:250万円、妻預貯金1,150万円、主人:1,600万円
・現在の投資総額:
投資信託65万円(NISA、積立6,000円/週)、個別株300万(一部NISA枠)
・現在の負債総額:0円

三澤:ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの三澤恭子です。ご出産おめでとうございます。家事に育児に奮闘されている光景が浮かびます。そんななか、特別費もきちんと予算だてするなど家計管理もしっかりされていて頑張っていらっしゃいますね。ご相談内容それぞれについて参考になるようお話させていただきます。

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