はじめに
手数料が課される流れは?
まず、口座手数料の対象となる人に前もって通知が郵送されます。手数料導入の理由、開始時期や金額、注意点などを記載した文書が、銀行に届出た住所に郵送されてきます。
ここで注意していただきたいのが、通知があなたに届かなくても、銀行ではお知らせしたことになってしまう点です。通知文書を郵送した事実だけで、顧客への通知は完了したと銀行は考え、文書を直接本人が受け取ったかどうかは確認しません。したがって、郵便受けに投函されたことで、銀行では顧客が受け取ったと解釈します。
ですから、あなたが銀行からの郵便をそのまま読まずに放置しても、あるいは捨ててしまったとしても、知らなかった、聞いてないは通用しないのです。
転居の届け出を出していないと思わぬトラブルに
またこれは、転居を銀行に知らせていなかった場合も同じです。転居しているので、当然ながら郵便は届かずに銀行へ戻ってきます。それでも銀行はあなたに伝える努力はしたので、これで完了となってしまいます。この場合、あなたが知らないまま口座手数料が引かれていくことになります。
こうしたトラブルを防ぐためには、日ごろから銀行の郵便には注意してください。住所や氏名が変わった場合は、面倒でもなるべく早く銀行に連絡してください。連絡が遅れたり忘れたりすると、結局はより面倒くさい状況になってしまいます。
りそな銀行を例にすると、通知から3ヵ月間たっても引き続き口座の動きがなければ手数料が引き落とされるようになります。もちろん転居などで通知が届かない人では3ヵ月の猶予期間もわかりません。この点は口座があることを忘れている人、親が作った自分の口座を知らない人など、いわゆる休眠口座の場合も同じです。