はじめに

見られることを意識した特別な仕立て

ボディカラーは写真の「ホワイトノーヴァガラスフレーク」を含め11色を設定します

コンバーチブルモデルの定員はクーペ同様4名です。先に言ってしまうとリアシートに大人が乗車するのはあくまでも短時間の緊急用と考えるべきです。シート自体も直立気味ですし、1人または2人の大事な移動時間を演出するためのクルマと考えると、ここはジャケットや転がらない荷物を置くスペースと言えるでしょう。

一方で内装全体、さらにフロントシートの「仕立て」は絶品と言えるものです。ルーフの開閉についての話は最後のお楽しみとしても、コンバーチブルはルーフを開けた際の車外からの見え方についてもこだわっています。

フロントシートには上質なセミアニリン本革シートを採用、実はクーペモデルの上位グレードにもセミアニリン仕様は標準装備されていますが、コンバーチブルは専用設計となっています。

コンバーチブル専用に設定されたセミアニリン本革シート。シート空調も装備されます

具体的には見た目としてはシートの肩口からサイド部へのキルティング加工やシートのサイド部への処理も特別なものになっています。極めつけはシートのクッションの「たわみ量」も変えることでクーペより快適性を高めるなど、まさに専用仕様としての仕上がりとこだわりを持っています。

インパネ周辺に関しては質感の高さはもちろん、インフォテインメントシステムも10.3インチの大画面を手元にあるリモートタッチで操作できるなどレクサスの考えに基づいて設計されています。

見て触れる部分にも強いこだわりがあるLC500ですが、実際試乗した際に「ここは良いな」と感じたのは意外にもシフトレバーでした。

シフト自体は電子制御化されているので操作は非常にスムーズです。そしてそのシフト自体を握った際の感触がたまらなく良いのです。レクサスによれば無垢の金属を革で包み込むというインテリアイメージとのことですが、触れた際にスッと手のひらに馴染む独特な感覚はこれまでの高級車ではあまり記憶にありません。もちろんそこからの操作は前述した通りですが、もしレクサスの販売店に行って実車に触れる機会があったら、この部分はぜひチェックして欲しいと思います。

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