はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、60歳、無職の男性。87歳の母の介護に専念し、現在無職だという相談者。現在は母の年金と父の遺族年金で生活が成り立っていますが、母が亡くなったあとに自分の年金から税金がいくら引かれるのか、それで生活が成り立つかどうか不安だと言います。FPの飯田道子氏がお答えします。

母の年金と父親の遺族年金で月14万あるのですが、母親の介護をしているため私には収入がありません。現在60歳で厚生年金と国民年金はなんとか払いました。しかし、母も87才の高齢です。しばらくはこのままで生活ができていますが、母がなくなった後が心配です。年金定期便を見ていると私の65歳になった時の年金は月10万くらいしかありません。そこから健康保険や介護保険を差し引かれたら8万くらいしかありません。

私の年金を時給開始を遅らそうとすると70歳で月14万くらいになるみたいですが、そこから健康保険や介護保険が引かれるのでしょうか? とても心配です。

【相談者プロフィール】
・男性、60歳、無職、未婚
・同居家族について:母親の年金と父親の遺族年金で月14万ぐらい。私は母の介護をしているため無職です。
・住居の形態:持ち家(戸建て)
・毎月の世帯の手取り金額:14万円
・ボーナス:なし
・毎月の世帯の支出の目安:15万円

【毎月の支出の内訳】
・住居費:0円
・食費:10万円
・水道光熱費:5万円
・通信費:1万円
・お小遣い:5万円

【支出の内訳】
・毎月の貯蓄額:0円
・現在の貯蓄総額:150万円
・現在の投資総額:0円
・現在の負債総額:0円

飯田:今回は、お母様の介護をなさっている60歳男性からの相談です。厚生年金と国民年金は支払ったものの、お母様は87歳という高齢のため相談者様が介護をされているとのこと。現在、収入はお母様の年金のみで生活が賄えていますが、自分の将来のことを考えると心配している様子です。ご自身の年金の受給開始と先送りにすることも考えているようですが、その際、そこから健康保険や介護保険が引かれるのでしょうか心配されています。年金からはどのようなお金が差し引かれるのか、将来を見据えてどのように行動するのかを考えてみたいと思います。

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